8.3

今日は3709人。
暗い話ばかり日記で書いてるが、毎日コロナを嘆いても仕方ないのでこんな時勢でも何とか人生を楽しもうとしている。
3ヶ月続いているランニングは楽しみになりつつあるが、最近はピアノを練習していてこれも楽しい。
ランニングもピアノも今まで自分が苦手意識があったものなので、まさか趣味になるとは思いもしなかった。歳を取ることはよく分からない。
14歳からずっとギターを弾いているので音楽は好きな方だが、正式な音楽教育を受けた訳ではなく、音楽理論へのコンプレックスはずっと抱えていた。なので、その象徴でもある「ピアノ」という楽器は絶対に自分には弾けないだろうと思っていた。
ただ去年の自粛期間中あたりから地道に音楽理論を勉強するようになり、実学のために安いキーボードを購入した。そうすると自然に鍵盤を触る機会も増え、コードの理屈も分かってきたのでピアノでコード弾きくらいはできるようになり途端に面白くなった。
弾いているうちに自分のルーツがブルースやR&Rなんだと思い出した。ギターを始めた時もそうだったが、最初はリッチーブラックモアやポールギルバートの早弾きを練習していたが、運指は覚えられないしそもそもこの曲が弾きたいのかも分からず全く楽しくなかった。そんな時に映画「バックトゥザ・フューチャー」のジョニー・B.グッドを見様見真似で弾くとなぜか弾けて「こ、これや!」と思ったのを覚えている。そこから昔のブルースやR&Rのギターにのめり込んでパンクやガレージに流れて今に至るが、ピアノも同じでクラシック的な練習(バイエルとかツェルニーとか)が全く楽しくないので試しにブギウギピアノのフレーズを練習たらめちゃくちゃ楽しくて、今はブルースピアノの教本を買って練習している。
これは自分のいい加減かつ適当かつルーズな性格がブルースやR&Rとマッチしていて、逆に正確性や流暢さ忍耐が求められるクラシックとは合わないんだろうと思う。
「ペンタトニックを適当に弾けばブルースになる」という内田勘太郎氏の名言があるが、「型」を何個か覚えてあとはズラせばできるといういかにも黒人的な発想が素敵すぎる。後のポップスやロック、ヒップホップが大流行した要素もこのブルースのイージーな再現性が根底にあるのは間違いない。
ピアノはクラシック向けに作られた楽器なのでなぜかクラシックの練習をしなければいけない、とずっと思っていた。だがそうじゃないアプローチでも弾いてもいいんだというのは大人にならないと分からなかった気がする。