8.5

今日は5042人。
去年4月に200人を越えた辺りでいよいよ終わりだ…と思い、それを記録しておこうとこの日記を書き始めた。
その当時と比べるとなんと感染者は20倍以上。思えば遠くに来たもんだ。数字だけ見れば終わっているどころの話ではない。ただあれから革新的な対コロナ政策が出された訳でもなく、市井でも同じような感染対策を惰性で続けているので、世の中の危機感としては当時がピークな気もする。もしかすると既に今がアフターコロナなのかもしれない。
今日は健康診断を受けに東京駅へ。クリニック内も人はいっぱいでお世辞にも感染対策ばっちりという印象は受けなかったが、いちいち気にしてもしょうがない。
今回は生まれて初めて内視鏡検査を受けたのだが、事前に上司から内視鏡を飲み込むのにめちゃくちゃ苦労したと聞かされていたので正直憂鬱だった。すると検査前に担当医から鎮静剤を使うかと聞かれた。辛さが少しでも軽減されるならと思い、使うと答えると、ベッドに横になり鎮静剤を注射された。そこまでは覚えているがそれ以降の記憶が全くなく、気づくと別のソファで座っていた。
あれだけいた他の受診者が誰もおらず、クリニック内には自分1人になっていた。時間を見ると2時間近く経っており、さすがに動転した。
てっきり鎮静剤は局部麻酔みたいなもので意識は保たれると思っていたが、ここまで記憶がなくなるものなんだろうか?
気づいた時には普通に椅子に座っていたので寝ていたような気もせず、完全に記憶が飛んだような感じだ。その間に何かしていないだろうか…と不安になったが聞けなかった。
鎮静剤使う人にはあるあるなのかもしれないが、自分は初めてだったので軽いSFホラー体験だった。ただ肝心の内視鏡は幸か不幸か全く覚えていない。
健康診断後は三越まで歩いて鰻を食ったが、行く道も食っている間も帰り道も鎮静剤のせいかずっとフワフワしていて奇妙な気分だった。