10.23

今日は23人。
1ヶ月前で200人、8月末は2000人だったので2ヶ月で99%減。驚異的な減少率だ。数字だけ見るともう終息宣言をしてもおかしくないが、海外では依然として猛威を奮っている状況の中、誰も何が理由で減っているのか分かっていないので皆恐る恐る、ただ確実に元の生活に戻りつつある。
少なくとも海外からの渡来航さえ制限を続ければ、国内ではある程度アクティブやっても大丈夫だろうという雰囲気だ。
ただ当然これから何が起こるかは分からない。年末年始にまた増加する可能性も大いにある。
コロナが流行ってもう2年近くになるが、未だに根本的な解決策は誰も知らないようだ。いや、全世界全ての人間がワクチン接種して家に引きこもるかマスクを義務化すればある程度コントロールはできるだろうことは皆薄々気づいている。ただ同時に世界には様々な考えの人がいて、それが出来ないことも知っている。もしこの人間の多様性こそがコロナの根本的解決を阻害しているのだとしたら、感染症は人間の歪みから生まれた悪魔のような病気とも言える。もし野生動物であれば本能的に全員が同じ行動を取って危機を回避しそうだが、人間にはそれがいかに難しいかが今回のコロナでよく分かった。
陰謀論は好きではないが、時代に逆行するように多様性の制限を進める中国が一足先にコロナ終息に向かっている現状を思うと、ゾッとする一方でもしそうならなかなか面白いなとも思う。

9.21

今日は253人。
前回の日記はオリンピック終了直後の5000人弱で、割と絶望的な雰囲気だったがなんと1ヶ月で95%減。相変わらずコロナは予想通りに行かない。この先の読めなさ加減は地震に近いものがある。もしコロナが地震と同じ自然災害のカテゴリなら当座の対策は講じられても、将来の予想や予防策は不可能なのかもしれない。もちろんワクチン効果で減っているなら言うことはないが冬辺りに再び爆増したのなら、後はもう自然収束を願うくらいしか道がないだろう。昔の人が大仏などを建立したのも同じ気持ちからだとしたなら神頼みも理にかなっている気がする。
つい先日はネットでフジロックや波物語など野外音楽フェスがめちゃくちゃなヘイトを集めていた。行政の後ろ盾もあってかTwitterやnote、はてなブログでも「参加したやつは死ね」なんて過激なエントリも見かけ、主催者、参加者、アーティスト含めたタコ殴り状態、集団ヒステリーの様相を呈していた。
怒る気持ちも分かるが、安易にネットで怒りを表明した人々は、いつか偉い誰かが「今日からマスクは要りません!以前と同じ生活再開です!」と宣言してくれるのを待っているのだろうか。そんな事はあり得ないし、皆んながなし崩しで元の生活に戻るしかないのは分かりきっている。将来的に自分も含めた誰かのなし崩しを認めるのであれば、今見知らぬ誰かのなし崩しも認めてやってもいいのではと個人的には思った。

8.12

今日は4989人。
オリンピックも終わり、他人の金メダルを噛んだり朝4時にパセラ2階から落ちて骨折したり、銀座をブラついたりする奴に対して世間はお怒りモードだ。
怒る人も怒られる人も皆元気だ。自分は見知らぬ人に怒る元気はない。
最近、ライブをしたいと思うようになった。これまでスタジオに入るのは好きだったがライブすることは好きではなかった。知らない人の前で演奏をするのは緊張するし苦手だったのだが、それは多分自分のためしか考えていなかったからだろう。でも家でピアノを練習している時、ふとこの練習の先には誰かを楽しませる可能性があると考えると続けようという気持ちになる。そんな時は永久に来ないかもしれないが、できたとしたら夢のようなことだ。願わくば40くらいまでにジャズピアノが弾けるようになって余生はジャズバンドでもやりたい。その頃にはコロナが収まっていればいいのだが。
今日も夜に5kmほど走り、そのまま公園で腹筋60回、腕立て40回をした。いつもは家に帰って筋トレをしているが、クーラーが効いた家の中では身体もクールダウンしてなんとなく不健康な気がしていた。なので初めて外で筋トレをしたがなかなかいいものだ。夜の公園で筋トレをする38はいよいよやばい中年だと思うが、周りにも誰もいないし迷惑もかけていないので構わないだろう。

8.7

今日は4566人。
午前中に近所の整体へ行ったがいっぱいだったので諦め、そのままバスで池袋へ。着いて早々雨が降り出したのでルノアールでモーニングを食べる。
最近はどこも禁煙でタバコを吸うのもの一苦労だが、ルノアールはおそらく全店で電子タバコはOKなので見かけるとついつい入ってしまう。昔のルノアール喫煙室は煙で真っ白で匂いもかなりキツく、喫煙者の自分ですら入るのを躊躇したが、今はめちゃくちゃキレイで何より人が少ない。なので最近は毎週一度は行ってるくらいルノアールのヘビーユーザーだ。ドトールなども喫煙ルームはあるがあのブースタイプが好きになれない。やはり自席でコーヒーと一緒にタバコを吸うのがいい。
雨が本格的に降り始めたので何もせずに帰り、夜はウーバーでインドカレーを注文し野球を見ながら食べた。
その後はランニングを10kmほど。普段はランニングBGMはヒップホップが多いが、今日はなんとなくFF6の「妖星乱舞」を聞いていたら気分が盛り上がり、三沢光晴の「スパルタンX」やハンセンの「サンライズ」など熱いプロレス入場曲、そこからマイケルシェンカーの「into the arena」などガチのハードロックをBGMに走った。MSGはかなり久々に聞いたがあのラストの超泣きのギターは今聞いても血が激る。自分は世代はリアルタイムではないが、なんせ人生初めてのライブ体験が中学生の時に大阪で見た再結成のMSGなので思い出補正もあるのかもしれない。
ただ普段と違うBGMのせいか、異常に疲れ挙げ句道に迷い、這々の体で帰ることになった。一球入魂のハードロックにルーティンは向いていないのかもしれない。

8.6

今日は4515人。
テレワークで一歩も外に出なかったので23時くらいに7kmほどランニングをしたが目が冴えて眠れない。やはりランニングは朝した方が体調的にも良いのだがいかんせん最近は暑すぎる。土日はせめて夕方くらいに走りたいと思う。
昨日受けた健康診断では去年は68kgだった体重が今年は65kgだった。今まで331km走っているから111km走って1kg落ちる計算になる。そう考えるとやはりランニングでダイエットはめちゃくちゃコスパが悪い。自分は特に体重を落とす目的でないが、四十肩の痛みも劇的に改善される訳ではなし、そう考えると気晴らし以外のランニングのメリットって何だろうと思う。もちろん身体はかなり仕上がってきているがそれもランニング後の筋トレのお陰な気もする。結局趣味として楽しければ良いのであってメリットデメリットはあまり考えない方がいいのかもしれない。
ランニングから帰ると妻から小田急線の通り魔が捕まったと教えてもらった。被害者は本当に気の毒だと思うが、いよいよ外出することが危険な世界になってきた、
妻は今日2回目のワクチンを打ってきて副反応に怯えている。昨日健康診断の帰りに大手町で鎮痛剤と冷却シートとポカリを買ってきたので備えは万全にしているつもりだが今のところはまだ何もないようだ。このまま経過すればいいのだが。

8.5

今日は5042人。
去年4月に200人を越えた辺りでいよいよ終わりだ…と思い、それを記録しておこうとこの日記を書き始めた。
その当時と比べるとなんと感染者は20倍以上。思えば遠くに来たもんだ。数字だけ見れば終わっているどころの話ではない。ただあれから革新的な対コロナ政策が出された訳でもなく、市井でも同じような感染対策を惰性で続けているので、世の中の危機感としては当時がピークな気もする。もしかすると既に今がアフターコロナなのかもしれない。
今日は健康診断を受けに東京駅へ。クリニック内も人はいっぱいでお世辞にも感染対策ばっちりという印象は受けなかったが、いちいち気にしてもしょうがない。
今回は生まれて初めて内視鏡検査を受けたのだが、事前に上司から内視鏡を飲み込むのにめちゃくちゃ苦労したと聞かされていたので正直憂鬱だった。すると検査前に担当医から鎮静剤を使うかと聞かれた。辛さが少しでも軽減されるならと思い、使うと答えると、ベッドに横になり鎮静剤を注射された。そこまでは覚えているがそれ以降の記憶が全くなく、気づくと別のソファで座っていた。
あれだけいた他の受診者が誰もおらず、クリニック内には自分1人になっていた。時間を見ると2時間近く経っており、さすがに動転した。
てっきり鎮静剤は局部麻酔みたいなもので意識は保たれると思っていたが、ここまで記憶がなくなるものなんだろうか?
気づいた時には普通に椅子に座っていたので寝ていたような気もせず、完全に記憶が飛んだような感じだ。その間に何かしていないだろうか…と不安になったが聞けなかった。
鎮静剤使う人にはあるあるなのかもしれないが、自分は初めてだったので軽いSFホラー体験だった。ただ肝心の内視鏡は幸か不幸か全く覚えていない。
健康診断後は三越まで歩いて鰻を食ったが、行く道も食っている間も帰り道も鎮静剤のせいかずっとフワフワしていて奇妙な気分だった。

8.3

今日は3709人。
暗い話ばかり日記で書いてるが、毎日コロナを嘆いても仕方ないのでこんな時勢でも何とか人生を楽しもうとしている。
3ヶ月続いているランニングは楽しみになりつつあるが、最近はピアノを練習していてこれも楽しい。
ランニングもピアノも今まで自分が苦手意識があったものなので、まさか趣味になるとは思いもしなかった。歳を取ることはよく分からない。
14歳からずっとギターを弾いているので音楽は好きな方だが、正式な音楽教育を受けた訳ではなく、音楽理論へのコンプレックスはずっと抱えていた。なので、その象徴でもある「ピアノ」という楽器は絶対に自分には弾けないだろうと思っていた。
ただ去年の自粛期間中あたりから地道に音楽理論を勉強するようになり、実学のために安いキーボードを購入した。そうすると自然に鍵盤を触る機会も増え、コードの理屈も分かってきたのでピアノでコード弾きくらいはできるようになり途端に面白くなった。
弾いているうちに自分のルーツがブルースやR&Rなんだと思い出した。ギターを始めた時もそうだったが、最初はリッチーブラックモアやポールギルバートの早弾きを練習していたが、運指は覚えられないしそもそもこの曲が弾きたいのかも分からず全く楽しくなかった。そんな時に映画「バックトゥザ・フューチャー」のジョニー・B.グッドを見様見真似で弾くとなぜか弾けて「こ、これや!」と思ったのを覚えている。そこから昔のブルースやR&Rのギターにのめり込んでパンクやガレージに流れて今に至るが、ピアノも同じでクラシック的な練習(バイエルとかツェルニーとか)が全く楽しくないので試しにブギウギピアノのフレーズを練習たらめちゃくちゃ楽しくて、今はブルースピアノの教本を買って練習している。
これは自分のいい加減かつ適当かつルーズな性格がブルースやR&Rとマッチしていて、逆に正確性や流暢さ忍耐が求められるクラシックとは合わないんだろうと思う。
「ペンタトニックを適当に弾けばブルースになる」という内田勘太郎氏の名言があるが、「型」を何個か覚えてあとはズラせばできるといういかにも黒人的な発想が素敵すぎる。後のポップスやロック、ヒップホップが大流行した要素もこのブルースのイージーな再現性が根底にあるのは間違いない。
ピアノはクラシック向けに作られた楽器なのでなぜかクラシックの練習をしなければいけない、とずっと思っていた。だがそうじゃないアプローチでも弾いてもいいんだというのは大人にならないと分からなかった気がする。